「チームや組織で今まで以上にパフォーマンスを発揮して成果を出すには、どうしたらいいか?」
経営者なら、その秘訣や仕組みについて誰でも気になるもの。
もちろん人により、環境により打ち手やタイミングは変わるけれど、不変的なポイントがいくつかあります。
今回はそのうちの3つのポイントを紹介します。
①経営者が思いや価値観を発信できているか
人は「自分がなぜここにいるのか」を求めます。
その理由が仮に社内環境やお金が理由の場合は、当然現状よりもより良い場所があれば、簡単に移っていきます。
逆に、そこに自分がいる理由、特にストーリー(物語)があれば魅了され、簡単には心は変わりません。
こうした状況を創るために経営者としてできることがいくつかあります。
- 自分がどんな人生を歩んできたのか
- どんな思いや価値観を持ってきたのか
- なぜ会社を立ち上げたのか
- 人やチーム、組織にどんな思いを持っているのか
- どんな風に組織をしたい、ありたいと思っているのか
このような部分が、経営者の人生の体験談から語られ、ストーリーとして伝わっていくと、相手の心に深く刺さります。
それを通じて自分の人生を投影させて考えられるようになるので、メンバーの中にストーリーが生まれます。
②自分が出せる最大の価値を発揮できているか
チームや組織がなかなか拡大しない、成長しない、というところで共通して見られる特徴があります。
「マイクロマネジメント」です。
メンバーの一挙手一投足が気になり、細かい部分まで口を出してしまうやり方です。
仕事の初期段階では短期的には質の向上に繋がるかもしれません。
しかし、それが続いていくと徐々に「全部従っていればいいか」という思いをメンバーに感じさせ、自分で考えることを放棄してしまうようになります。
経営者は会社の中で最大の影響力を持ちます。
経営者の考え方、スタンスが変わるだけで、会社全体が変わるほどです。
私たちは「経営者は会社の中で最大のHRリソースだ」と考えています。
経営者が最大の価値発揮ができていない状態では、組織が成長することはあり得ません。
なので、経営者が自分の仕事を人に任せることをしない以上、チームや組織は自分の器を超えて成長することは難しくなります。
人に任せることで、時間という最高の資産を得ることができます。その時間を経営者として自分自身がベストパフォーマンスを発揮できる領域で力を注ぐことができるようになります。
定期的にこの質問を自分でしてみる、YESと言えないなら、何かを変える必要があるのだと思ってみて下さい。
③メンバーの人生を自分事で考えているか
人は「自分のために」という時よりも、「この人のために」という思いを持った時の方が力を発揮してくれます。
もし自分以外の誰かが、人生についてまるで自分事のように考えてくれていたとしたら、どんな感情を持ってもらえるだろうか。
きっと「自分のために貴重な時間を使ってくれたこと」への感謝はずっと忘れないでしょうし、何かで恩返ししたいと思ってくれることでしょう。
どこで、誰と、どんな仕事をするのかは、間違いなくその人の人生に大きな影響を与えます。
経営者が、メンバーの一人一人の人生について、
- 今だけでなく、未来も見て、幸せになってもらいたい
- 人としても成長してもらうことで、見たことがない世界を見てもらいたい
と考えてくれていたとしたら、、、心が動かないはずはありません。
この人のために、創り出しているこの場のために、力を発揮したいと思ってもらえるようになると思います。
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